概要

 2010年に血液浄化療法部として設置されました。それ以前は5階内科病棟に附属する施設として透析台わずか4台で血液透析を行っていました。

 血液浄化療法部となってからは病院3階の手術部、集中治療部(ICU)に隣接して、血液透析台は10台に増床され、それまでの透析患者の長かった入院待ち時間が解消されました。

 また、血液透析以外にも、腹膜透析、各種血液浄化(LDL吸着療法、白血球・リンパ球除去療法、血漿交換、免疫吸着、腹水濾過濃縮等)も行っています。

 

【血浄化部の主な診療内容】

 

1. 慢性腎不全における腎代替療法の開始

 慢性腎不全の腎代替療法としての、血液透析・腹膜透析を円滑に導入するよう努めています。

 

2. 慢性腎不全のための維持透析患者さんの診療

  維持血液透析・腹膜透析を受けておられる患者さんが、種々の合併症・疾患に対する一般治療、手術、インターベンション治療などの目的で入院された場合には、各診療科との連携により、病態に合わせた至適透析を実施するとともに、安全かつ円滑に治療が進められるように努めております。

(当診療部では維持血液透析療法は行っていません)

 

3. 急性腎障害に対する血液浄化療法

     入院中の患者のみならず院外で発生した急性腎障害にも迅速に対応して血液浄化療法を行っています。

 

4. 特殊血液浄化療法

     従来の治療に抵抗する肝不全、血液疾患、膠原病、神経疾患、炎症性腸疾患、皮膚疾患、動脈硬化性閉塞症など特殊血液浄化療法(血漿交換療法、血液/血漿吸着療法、LDL吸着、白血球除去、腹水濾過濃縮)による治療効果が期待される疾患に積極的に対応しています。

  
病院3階の手術部、集中治療部の前にある入り口
 
入り口から実際の透析室の入り口までは廊下があります 透析台が10台あり中央にスタッフステーションを配置
   
腎臓の生検検査も血液浄化療法部で行います 腎生検サンプルの蛍光抗体検査も自前で行います