宮崎大学 医学部 内科学講座 神経呼吸内分泌代謝学分野(第3内科)

研修案内

内分泌内科

はじめに

内分泌は、生体制御調節に極めて重要な役割を担っています。ホルモンを分泌する臓器と受容体がある臓器は離れているため、内分泌内科は、患者さんの生体システムを診る、全身を診る診療科です。また、甲状腺疾患は患者数が多く、臨床ニーズが高い分野です。

内分泌学の新たな展開

下垂体、副腎などの古典的内分泌臓器以外に、心臓、脂肪、骨格筋や血管などが内分泌臓器として機能し、生理活性分子(グレリン、エンドセリンなど)を分泌していることが、日本人により発見されています。新規ホルモンの発見により、臓器や組織間がどのようにコミュニケーションしているのか、ホルモンの窓からみえる新たな世界が広がってきています。

内分泌内科へようこそ

内分泌内科は外来診療が中心で、救急が少なく、高い専門性を有しています。時間外の呼び出しは少なく、自己研鑽や臨床・基礎研究に従事できるゆとりがあります。何かonly oneとなるスペシャリストを持ちたい医師や、子育てや介護で多忙な女性医師にも向いています。また、医師としてのQOLが高いため、生涯に渡って現役を続けられる診療科です。

当科での研修特色

内分泌学の醍醐味は、特徴的な身体所見や一般検査データの異常からホルモンの異常を疑い、病態生理を考慮した内分泌検査で診断し、治療により軽快していく患者さんの姿を診ることができることです。

当科の内分泌専門医育成の特徴は、以下の3点です。

宮崎県の中核病院であるため、県内から多様な内分泌症例が紹介され、下垂体疾患や性腺疾患などの稀少な疾患まで、診断や治療を数多く経験できます。

内分泌代謝専門医の認定教育施設であるため、当科での3~5年の在籍で専門医(内分泌、糖尿病、甲状腺の専門医)取得に必要な症例数や研修を得ることができます。

臨床医として業務を行いながら、大学院生としても基礎研究に従事でき、専門医だけでなく医学博士も取得できます。

興味のある方は、是非当科にご連絡ください。内分泌代謝専門医としてのキャリアアップを支援いたします。