宮崎大学 医学部 内科学講座 神経呼吸内分泌代謝学分野(第3内科)

診療案内

糖尿病・代謝内科

糖尿病の患者さんは極めて多く、糖尿病予備群も含めると全国に2,210万人いると報告されています。糖尿病で血糖値が正常者の2~3倍高くなっても自覚症状は全くなく、合併症がかなり進行して初めて自覚症状が出ることがほとんどのため、治療を受けたことがない人や、治療を中断してしまう人も多い病気です。糖尿病の合併症は全身に起こります。ひどくなると失明・透析に至ったり、足先や足底のしびれや痛みが生じたり、感染症で下肢を切断したり、脳卒中や心筋梗塞なども発症しやくすなるため、生活の質が大きく落ちてしまいます。日本では糖尿病が原因で失明する方が毎年約3,000人、透析導入になる方が毎年約16,000人いるのが現状です。外傷以外で足切断の原因となる疾患も糖尿病が第1位です。そういったことを未然に防ぐために当科では専門医、管理栄養士、糖尿病療養指導士と協力して診療にあたっています。

当科で扱っている主な疾患

  1. 糖尿病
    • 1型糖尿病…強化インスリン療法を基本に個々に応じた血糖調整
    • 2型糖尿病…生活習慣の改善と薬物療法
    • ステロイドによる糖尿病…薬物療法
    • 遺伝子異常や染色体異常、その他の病気による糖尿病
    • 妊娠糖尿病
    • 糖尿病性ケトアシドーシス、清涼飲料水ケトーシス、高血糖高浸透圧症候群といった急性合併症…入院加療
  2. 脂質代謝異常症
  3. 代謝性疾患
    • 肥満症
    • メタボリックシンドロームなど

糖尿病の治療には食事療法、運動療法、薬物療法があります。2014年には新規作用機序の内服薬(SGLT2阻害薬)も登場し、経口糖尿病薬だけでも現在7種類あり、治療の選択肢は以前よりも増えました。しかし、食事療法が最も重要かつ効果的であることには変わりなく、正しい知識と治療法で個々の患者さんに向き合うことが大切だと考えています。

糖尿病教室のご案内

当科では、入院、外来患者さんとその家族を対象に、糖尿病教室を開催しています。

■日時/毎月第4金曜日14:00~16:00

■講師/医師、看護師、薬剤師、栄養士 各講師が、それぞれの分野から説明いたします。

参加希望の方は下記までご連絡ください。

TEL:0985-85-9883(外来直通)