平成15年度災害医療従事者研修会を開催しました

平成16年3月28日、医学部総合教育研究棟で災害医療従事者研修会を開催しました。この研修会は本院が基幹災害医療センターに指定されたことに伴うもので、特別講師には国立病院東京災害医療センター(辺見 弘院長)から、本間正人先生、堀内義仁先生、ほか3名の看護師さんをお招きし、エマルゴトレーニングシステム(Emergo-Train System)をつかった多数傷病者対応訓練を実施しました。九州初のトレーニングシステムということもあり、他県からの見学者も数多く見られました。
平成15年度 宮崎県災害医療従事者研修会日程表
時 間 研 修 内 容 講 師 等
〜10:00  受付(場所:新研修棟プレゼンテーションルーム)
10:00〜10:05  開会
   司会:舟田 宮崎県福祉保健課課長補佐
 あいさつ
   県及び宮崎大学医学部
 宮崎県福祉保健課課長
  宮本 尊
 宮崎大学医学部救急医学講座教授
  寺井 親則 氏
10:05〜1105  特別講演
   演題:「災害緊急医療の今後の展望
     〜日本版DMAT構想(注)〜」
 国立病院東京災害医療センター第二外科医長、救命救急センター副センター長
  本間 正人 氏
11:05〜11:15  休憩
11:15〜12:00  机上シミュレーションの説明
   場所:新研究棟プレゼンテーションルーム
 国立病院東京災害医療センター 副臨床研究部長、皮膚科医長
  堀内 義仁 氏
12:00〜13:00  昼食(ヘリコプターの見学も可能)
13:00〜15:00  机上シミュレーションの説明
   場所:新研究棟プレゼンテーションルーム
  (発災現場での現場状況把握、救出、現場トリアージ、搬送、現場応急措置、病院への被災患者振り分け訓練)
 国立病院東京災害医療センター
  堀内 義仁 氏
  本間 正人 氏
  佐藤 和彦 氏
  高野 博子 氏
  高以良 仁 氏
15:00〜15:10  休憩及び移動
15:10〜16:30  ヘリコプター訓練
   場所:多目的グラウンド
   機種:米国ベル社双発ヘリコプター
       (Bel1412EP)
     ※ 県が平成16年度に導入する
      予定の機種と同型。
 西日本空輸(株)
16:30〜17:00  意見交換  宮崎大学医学部救急医学講座助教授
  岡本 健 氏
17:00〜17:05  受講証書の交付  宮崎県福祉保健課課長
  宮本 尊
17:05〜  閉会
注:日本版DMAT構想とは (厚生労働省 「災害医療体制のあり方に関する検討会報告書」(平成13年6月)より)
 「全国の災害拠点病院に被災地への緊急派遣が可能な医療チームを構成し、災害発生の際には、災害拠点病院間の事前の応援協定に基づき被災地の災害拠点病院に自律的に入り、当該病院長の指揮下に災害医療に従事するというものである」